七五三の着物、腰上げしなくても大丈夫ですか??

腰上げをするかしないか、そしてその選択で大丈夫かどうかは、お子様やご家族様のご負担等、お気持ちを大切にされて選択されればよいかと存じます。

当方の母世代であれば、腰上げ、肩上げを事前に行う事は当然の事とお考えの方も多いかと存じます。さりとて、時代は移り変わり、それを当然とお考えの方もいらっしゃいますし、そうではないとされる場合もあり、そもそも『腰上げ』『肩上げ』って何ですか?という背景もあるなど、趣も様々です。

『腰上げ』『肩上げ』って何ですか?

お子様のお着物は、成長することを前提に大きめに作られています。大きめに作られているお着物を身体にあわせて縫い上げる事を「肩上げ・腰上げ」といいます。事前準備としてご家庭で行われる方もありますし、難しい際は呉服屋さんやお着物を扱われる専門店に依頼されることが多いようです。

でも、繰り返しになりますが、七五三のお祝いはご家庭によってそれぞれで、こうしなければならない決まりもございません。ご家族様ごとのお祝いです。

腰上げするかしないかのpointと、一般的に想定される良し悪しを下記に連ねてみました。腰上げするかしないか、困ってしまわれた時の一つの参考になれば幸いです。

腰上げするかしないかのpoint

地域の伝統やしきたりによってさまざま

肩上げ・腰上げなどの身上げには「お子様のこれからの成長を願う」という意味がありますので、『紐解きの儀』が有る7~9歳までは必ず縫い上げて使う物とされる場合もございます。

お着付けをお願いする先のお考え、配慮にも寄る

写真スタジオや、お着付けをお願いする先によっては、お着付け時におはしょりで身丈を調整される場合も多々あるため、「腰上げをしないで持ってきてください」とお願いされる場合もあります。理由としては、腰上げは縫ってしまうためそれ以上の着丈の微調整ができなかったり、腰上げによってできる皺が写真の仕上がりに影響を与えてしまうからなどです。

このような事から、それぞれお子様にあった寸法に微調整しながら、美しく着付ける方法を重視される場合は、腰上げをしないこともあります。

簡単なお着付けのお直し対応ができる方がいない状態で、半日〜1日中着物を着てお出かけされる場合など

腰上げされないで外出され、例えばお着付け時にお子様が嫌がって、お着付けする側が適切なお着付けが出来なかった場合、外出後、すぐに着崩れ、お着物の裾をたびたび引きずってしまう可能性もございます。周りの保護者様におかれましては、お直し方法がわからなかった場合、それなりのお困りごとかと存じます。このような事から、小さなお子様のお着物は、裾を踏んでしまわないように腰上げされておくことをお勧めします。

当方が腰上げされていない状態のお着物をお着付けする際は、保護者様に簡単なお直し方法をお伝えするようにしています。

メリット、デメリットはありますか??

腰上げしない場合

良い点

  • 身長や体型にあわせてきれいにお着付けができる。例えばお写真撮影重視であったり、おはしょりの見え方にこだわりがあるなど。
  • 「肩上げ・腰上げ」に、それなりにかかる手間と費用(お仕立て代)を考えなくてよい。

悪い点

  • お子様にとって、あまりに大き目なお着物である場合は、お着付け時間が長めで、お子様ご家族様の疲労感が増す。
  • 着崩れしやすさが想定されるので、それを防ぐために、きつめなお着付けが必要な場合も。
  • きつめなお着付けで長時間着用となる際は、お子様にとってはつらいお時間となる。

腰揚げした場合

良い点

  • 締め付ける腰紐の数が減り、きつめのお着付けになりづらい。
  • お着付けが簡単、且つお着付け時間も短めとなり、お子様の心が折れにくい。
  • お着物着用中お子様が楽に過ごせる。
  • お出かけ時に着崩れしにくく、裾がずるずる落ちてくる心配を考えなくてよい。
  • 仮に着崩れても簡単にお直ししやすい。

悪い点

  • 「肩上げ・腰上げ」に、それなりにかかる手間と費用(お仕立て代)をかけなければならない。
  • 成人式のお振袖姿のような、すっきりめ“おはしょり”重視の場合、そうではない可能性も。
  • ご自身でおこなわれた場合、せっかくの柄が隠れるなど、調節が難しい。
腰上げをするかしないか、そしてその選択で大丈夫かどうかは、お子様やご家族様のご負担等、お気持ちを大切にされて選択されればよいかと存じます。

思い出深い七五三詣りとなりますように。

ご参考になれば幸いです。

最後までお読みいただきありがとうございます。