想像されていたよりもずっと「ラク」です。
一般的に袴のお着付けは、お振袖のお着付けよりも格段に動きやすく、体感的にも快適さをお感じになる場合が多いです。想像されていたよりもずっと「ラク」です。
成人式の時のお振袖お着付け途中、立ち眩みがされて、休憩をとりながらお着付け完成した方がありました。この時は違う方がお着付け担当されていたので、当方など周りにいたスタッフはうちわで仰いだり、冷たいおしぼりを提供したりなど、お辛さが和らぐ対応に努めました。その後、御縁あって卒業式の際にお着付けさせていただく事となりました。成人式の時と同じお振袖お着付でしたが「成人式の時と全然違う。全然苦しくない」というようなお言葉を頂いた事があります。お辛かった様子を知っていますから、可能な限りお着付けには配慮しました。でも、やっぱり“お振袖のお着付けよりもはるかに袴のお着付けはきつくない”という当事者のお気持ちが伝わってくるような出来事でした。
“お振袖のお着付けよりもはるかに袴のお着付けはきつくない”理由
袴の場合、成人式の時に結んだ帯ではなく、”半幅帯“を結びます。更に成人式の帯結びと違って帯枕(おびまくら)も帯揚(おびあげ)もしません。胸元に来る紐類が振袖のときより少ないので振袖のときより体感的に”ラク”です。
「お着物=苦しいもの」という事は絶対にありません。
お着付けのきつい、ゆるいなどの感覚は個々で全く異なります。「苦しい」とか「痛い」という感覚は本人にしか判らないものです。そしてどれだけ熟練の着付師さんであっても、他人様の苦しさの感覚全てを推し量る事は難しいです。それでも、「お着物=苦しいもの」という事は絶対にありません。袴のお着付けが”きつい”は回避できます。
具体的に出来る対策をまとめてみました。
- 「苦しい時は苦しいと、しっかり意思表示をする」これが他人様に着付けて貰う際、苦しくならない為の最大の対策です。
お着付けさせて頂く側は、紐類を締める毎に「苦しくないですか?」と確認しながらお仕度させていただく事が多いです。だから、尋ねられたら素直に回答くださって大丈夫です。
しかしながら、確認される頻度や、気配が乏しい場合もすくなからずあります。そんな時は、ご自身の身はご自身で守りましょう。
- お着付けをお願いする前に「成人式の時にきつく締められて、本当に苦しくてフラフラになってしまった」、「紐の結び目が当ったところがずっと痛くて、赤くあざのようになってしまった」等、実際に体験された事を率直に伝え、「そうならないようにお願いします」とお願いしておきましょう。
- 紐の結び目を体の中心からずらしてもらう。紐の結び目を体の中心に作ってしまうと、みぞおちや胃を圧迫して苦しさや不快感が伴い易いです。
- 袴を自装する。実は多いです。ご自身の中で納得のいく着姿になるまでの過程は、確かに甘くはありませんが、でも決してハードルが高すぎるものではありません。ご自身やお身内の方でお着付けされれば、ご自身の納得のいくお着付けが可能です。
袴のお着付けが”きつい”は回避できます。
確かにお着付けされる感覚は個々で大いに違います。同様なお着付けをしても、快適にお感じになられる方もあれば、敏感に辛さをお感じになられる方もあります。後者の場合、ご提案しました対策はお役にたたない可能性もございます。申し訳ありません。ですが、多くの場合、「お着物=苦しいもの」という事は絶対にありません。袴のお着付けが”きつい”は回避できます。
思い出深い袴姿となりますように。
ご参考になれば幸いです。
最後までお読みいただきありがとうございます。
袴スタイルの時だけしか使わない小物だから安価で済ませたい。だけど、ある程度こだわりたいって気持ちにこたえてくれる、おススメのお品です。