8月に結納をします。振袖を着たらおかしいでしょうか?

8月に結納をします。振袖を着たらおかしいでしょうか?

おかしくありません!!

お振袖は、“御結納”に臨まれるにあたって間違いない装いです。

夏の季節でも、何月だろうと結納といえば振袖の方が多いです。どうぞご安心くださいませ。

6~9月でも袷の着物をお召しの方は多いです。

真夏の8月にお振袖をお召しになられる際の選択肢は2つです。

  1. 成人式で調えた振袖を着用する
  2. 夏用の振袖を調え(レンタルなど)着用する

6~9月の夏場には、基本的に単衣(ひとえ)や薄物の着物を着ることが、和装のマナーとされています。成人式の時に着るような総裏付の「袷(あわせ)」といわれる仕立て方の着物は1~5月、10~12月に着るものとされています。7・8月は本来、絽(ろ)や紗(しゃ)等の透け感のある生地で出来た裏地がない仕立ての「薄物」といわれる着物を着る季節です。このような背景から、振袖にも単衣のものがあり、夏は単衣の振袖だと見た目も涼やかで季節感も出ます。

和装のマナー通りに考えれば、成人式の時のお振袖を真夏に着用することは宜しくないかもしれません。それでもやはり、夏でも袷の成人式の時の着物の方が殆どです。

真夏でも袷のお振袖をあえて選ぶ理由

  • まず大多数の方が夏用のお振袖をお持ちではありません。お手持ちのお振袖は成人式の時に着用された袷の振袖のみという方が多いです。夏用のお振袖も豊富に展開されているような昨今ですが、夏用のお振袖を調えられたりレンタルされる手間を考慮される方もあるでしょう。やはり思い入れのある成人式の時のお振袖をお召しになられたいなどの理由から、真夏でも袷のお振袖を選ばれる方は多いです。
  • お住いの地域性などにも寄りますが、“縁起を担ぐ”意味あいから、あえて真夏でも袷のお振袖を選ばれる方もあります。袷の着物が二枚の生地がピッタリとくっつき離れないよう仕立ててあることから、『添い遂げる』『喜びを二重に』『お祝ごとが重なるように』という縁起を担ぐ趣があるからです。
  • 模様も、季節限定になるような振袖の方が滅多にありません。
  • 夏場と言っても、炎天下を行き来することが少なく、空調の調った場所で過ごされるご予定なら、成人式の時のお振袖で全く問題ありません。滞りなくお時間を過ごされたのち、お洋服にお着換えされて帰路ということでも大丈夫です。どうぞご安心くださいませ。

やっぱり気になるのは彼のお母さんの評価です。

そうは言っても、やっぱり気になるのはお相手方のお考えですよね。一般的に言われている事柄でもありますが、御結納の際の服装は“ご両家の格を合わせる”事が大切です。

「格」とは、簡単に言うと「フォーマル度」のようなものです。お振袖は独身女性の第一礼装です。これ以上ない最上格の装いです。もしもご両家の服装に思われるところがあれば、事前にお相手方のお宅にお振袖を着られることを相談され、了承を得られれば安心ですね。

お振袖は、“御結納”に臨まれるにあたって間違いない装いです。

夏の季節でも、何月だろうと結納といえばお振袖の方が多いです。

お振袖は、“御結納”に臨まれるにあたって間違いない装いです。

結納式が素敵なお時間となりますように。

ご参考になれば幸いです。

最後までおよみいただきありがとうございます。