何に重きをおくか、ご自身の御心を大切に 最適な方法をご選択できればよいですね。
ご縁あって、大量のお着物、それに付随する小物類を譲りうけました。とてつもなく貴重でありがたい事です。しかしながら、収納が難しいほどの量で、気合をいれて、整理に着手する機会がありました。着物整理:処分に関して考えた選択肢は下記3点です。
- 着物買取を依頼:着物専門のリサイクルショップ、または質屋さんなど
- WEB(オークションなど)に出品
- 知人にお譲りする、学校や団体などへ寄付
1. 着物買取を依頼
実は当方このたび 人生初【着物買取依頼】を体験いたしました。その体験から培いました事を 下記 全力で綴ります。
メリットはありますか?
- 様々な要素を検討し続けることによる決断の疲れを軽減することができる。
- 他人の手を借りて整理するのは自分で行うよりも効率的で、そこそこ楽しい経験となる可能性大。
- 買取に至らず査定して貰うだけでも、経験豊富な人に手伝ってもらうことで着物のデザインや品質、状態などを確認出来、安心感を得られる。
- 手伝ってくれる人の意見や経験が、今後の購入の質を向上させる可能性大。
- 即現金化がかなう
デメリットはありますか?
- 着物は高く売れません。丁寧に査定くださった感はあります。結果 20数点買取対象とわかり、買取価格:3,700円でした。購入時は夢見る価格帯なお着物への回想が『着物は高く売れません。』と如実に学ばせていただいた時でございました。
- 最適な買取先の選択の幅を広げるため、相見積もりを必要としている場合、複数社に査定を依頼する時間と手間が それなりにかかる。手間をかけただけの事はある結果になれば吉。
2. WEB(オークションなど)に出品
その昔 茶道を教えていらっしゃった先生から転居の為に着物を処分した時のお話として「桐の箪笥に着物と帯が詰まった状態で売って、全部で2万円」というお言葉を伝え聞いた事がございます。着物買取で査定下さった方も仰っていましたが、例えば人間国宝や、着物に明るい方であれば何方でもご存知のような有名作家さんの作品である等であれば、ある程度の値はつくとのこと。それ以外はお着物の買取価格は本当に低いのだそうです。
このような背景から ご自身でお着物を処分されようと考えられた時の選択肢の一つとして、WEB(オークションなど)に出品を選択肢の一つとしてご提案いたします。
メリットはありますか?
- ご自身設定の価格:最適価格:高値で処分できる可能性大
- 一点ずつ、まとめて等 出品方法も手軽
- 下記にデメリットとして挙げた事柄が 却って その後のご自身の強みになる可能性大
デメリットはありますか?
- 出品するための労力(写真撮影、説明文を考え掲載、問い合わせ対応、落札後の発送、入金確認、等々)と時間を要する。
- 情報や知識の明るさが必要:例えば、細かいサイズはもちろん、その着物がどういうものなのか(なんという生地で、どのような技法が使われていて、落款がある場合は何という作家さんの作品なのか等々)
- 手数料の懸念
3. 知人に譲る、学校や団体への寄付を検討しても良い
さくっとWEB検索をしただけでも、着物の寄付を受け付けているNPO法人は全国にあることがわかります。例えば「ご自身のお住いの地域名+着物寄付」という内容で検索すると それなりに検索結果が表示されます。
メリットはありますか?
- 『処分する:捨てる』という罪悪感がない
- 着物を大事に着て下さる方に託せる
- 人様のお役に立てる
デメリットはありますか?
- お金にはなりません
- 送料は寄付する側の負担となる場合が多い。
☆ツブヤキ:寄付方法の選択肢の一つとしてご提案ございます。世の中には着物買取業者側で販売難しいと判定されたお着物は、買取業者を介して無料でNPO法人などに寄付される仕組みもございます。どうして無料になるのか、本当に無料なのかどうか確かめた上でのご利用も選択肢の一つかと存じます。
処分する決断から、手放さない決断も大ありです。
処分するという趣からは逸脱した選択かもしれませんが、そんな風に心に留め置いて着物整理に着手しますと、ご自身の最優先事項がおのずと明確になってくることもございます。当方であれば、母から譲り受けた 母が独身時代に作った着物や、自分自身で初めて自分サイズに作った小紋など、やすやすとは手放せません。しかしながら、ある程度処分しなければならない状況におかれている背景も後押しすることから、何に重きをおくか、ご自身の御心を大切に 最適な方法をご選択できればよいですね。
ご参考になれば幸いです。
最後までお読みいただきありがとうございます。
着物売るなら《着物10》へ