袴の着崩れで多いのは
- 袴の背中の紐部分が落ちて帯が見えてしまう
- 袴の重みで帯がずり下がってくる
- 前で結ばれている袴の紐がほどけてしまう
おおむね、このような次第です。
小学校で袴着崩れボランティアしている中で、袴姿の卒業生さんにご提案している事柄を下記に連ねてみました。
椅子に座るとき
手を袴の両脇から後ろ側に入れ、袴の後ろを余裕を持たせるように持ち上げて座ります。浅めに腰掛けるイメージです。普段着の時のように椅子にもたれたり、お尻に沿わせるように座ると、引っ張られて背中の紐部分が落ちやすくなります。
物を拾うとき
背中を丸めないように気をつけて、物を拾うときは体を斜めしてしゃがみ、伸ばす手の袂をもう一方の手で押さえながら拾うようにしましょう。これは振袖や普通の着物の時と同じです。
いろいろな動作のとき
帯のずり下がりを防ぐために、猫背、前屈み、背中を丸める、体をねじるといった動作は控えましょう。いつもの感覚でこの動作を行うと、帯が落ちてきやすくなります。★袴のときに限らず着物全般で着崩れの原因になります。
腕を上げるとき
腕を上げると胸の脇の部分が引っ張られ、胸の脇の部分が浮いてくる事もあります。多少の浮き具合は普通の事ですし、着崩れを心配することはありません。もしも気になるようでしたら帯の下からおはしょりを軽く引くと直ります。力の入れ過ぎにはご注意ください。
階段を上るとき
裾を踏まないようにすることが大切です。袴の両脇から体の前側に手を入れ、袴をふんわり浮かせながら上がる事を意識されて下さい。足元をよく見て、ゆっくりと階段を上りましょう。
階段を下りるとき
袴の後ろ側を引きずらないようにすることが大切です。上る時とは違い、手は袴の両脇から後ろ側へ入れます。お尻のあたりで袴を少し浮かせると、そつなく下りることができます。危なげなく、見た目も美しいです。この時も、足元をよく見て、ゆっくりと階段を下りましょう。
車に乗るとき
まずは両袖を腕に掛けて、踏みつけたり、シワにならないようにします。乗り込むときはお尻から座席に座ります。足を持ち上げて車内に入れ、身体を回転させて座席にきちんと座ります。このとき、深く持たれずに、浅めに腰かけると良いでしょう。
車から降りるとき
乗ったときとは反対に、降りるときは足から降ろします。頭が車の天井に当たらないよう気をつけて、体をゆっくりと出します。立ち上がるときは袖を踏まないよう注意。しっかりと袖を抱えてから立ち上がりましょう。
トイレにいくとき
聞きずらい事柄は、さらっと読める内容にまとめておきました。
ご参考になれば幸いです。
最後までお読みいただきありがとうございます。