『振り袖を着たらトイレには行けないのでしょうか?行ったら着崩れるんでしょうか?成人式に行くけど、不安なので教えてください。』
振袖を着てもトイレには行けます。普通にトイレに行けます。ご安心くださいませ。
『袴はおトイレとかどうするのでしょうか?脱がないとおトイレができないですよね!?となるとギリギリの7時の方が良いのか迷っております。すみませんがお返事お待ちしております。』
お着物でトイレに行くことに大変な不安を抱えていらっしゃる方、実は多いです。すごくわかります。超着物初心者だった当時、トイレ=着崩れするというイメージで、トイレに行くことが怖く、トイレを我慢していた事があります。
ですが、
ご安心ください!!袴でも、お振袖やその他のお着物をお召しになっていても、トイレに行けます。ごくごく普通にトイレに行けます。
袂の長いお振袖をお召しの際、トイレでの不安ををほぼ確実に回避できるポイントをまとめてみました。
- 用意するもの:ヘアゴム1つ 百均などで目にする髪を結ぶゴムです。予め輪になっている、少々太めのゴムをお勧めします。
- 使用方法:お手洗いに入るときの振袖の袂は、袂の先の方をゴムで止めて、首に掛けます。ヘアセットの具合によって難しい時は、片側の袖を上に持ち上げ、もう片側の袖を首の後ろを通してあわせてゴムで束ねるようにされてください。
ヘアゴム一つで本当に簡単な方法なのですが、侮るなかれな抜群の効力を発揮します!!便器に袂を落したり、袂がトイレの床につく恐れもありません。何より袂の心配をしなくて済み、stressfreeです!!
- 可能なら広いトイレを選びましょう。フィッティングボードがあるような、広めのトイレを選ばれる事をお勧めします。袂を束ねるにしろ、裾をあげたり下げたりするにしろ、広いほうが何かとラクです。
✖ トイレ = 着崩れ
着崩れは、トイレに行ったから一気に着崩れするという事はありません。多くの場合、着崩れといわれるような事態は、じわりじわりと起きてくるものです。
じわりじわりと起きてくるから、お着物に慣れていらっしゃる方は、自然と何気ない所作で着崩れpointとなる個所に手が動き、手直しされています。
超着物初心者だった頃の体験談
社会見学でお茶席に臨んだ際の事。着物を着なれた皆様は、自然と手直しする術を身に着けられているご様子でした。トイレ行った際はパウダールームの鏡で前後を確認され、集中的に直されていました。だからお茶席で動く頻度も多いのに着崩れがないのかと察しました。そんなお姿をみて、具体的に直し方がわからないから、更にトイレへの不安を煽られてしまったという・・・・・。
お着物に慣れていらっしゃらない方へのご提案
お着物でのトイレの心配を解消する為に、事前にwebその他での情報リサーチ+実際にお着付けしてもらう際に、お着付けの方にトイレを行く方法をお尋ねになられることをおススメします。
仮にお着物慣れされていなくても、お着物を着た時はどうやって動いたらいいのか、じわりじわり起こる着崩れを、トイレに行った時はどんな風に直したらいいのか、具体的な方法がわかっていれば、心配される着崩れを防ぐ事ができます。
少々尋ねづらい事柄かもしれないので、当方がお着付けさせて頂く際は、ご意向をお伺いして、それによってトイレの行き方:下着をあげたあと、ここを少し引っ張った方がよい、お袖は帯に挟むか、結ばれた方がらく、等を具体的にお伝えしています。
トイレを我慢する事態になっていただきたくはありませんし、お着物を着る機会が少ない昨今ですから、お着物での思い出が苦いものとならないように、ささやかですがお伝えしております。
お振袖でも、袴でも、その他のお着物をお召しになっていても、ごくごく普通にトイレに行けます。
ご参考になれば幸いです。
最後までおよみいただきありがとうございます。
汚してしまったら全国対応の宅配着物クリーニングだってあります。