ヘアメイクの範囲はどこまで?化粧も含む?予約前の確認術

ヘアメイクの範囲はどこまで?化粧も含む?予約前の確認術

結婚式や記念撮影など、特別な日のために美容室を予約する際、「ヘアメイクをお願いします」と伝えることは多いですよね。

でも、その言葉を使いながら、ふとこんな疑問が頭をよぎったことはありませんか?

「そもそも『ヘアメイク』というのは、どこからどこまでを指すのだろう?」 「『ヘアセット+メイク』のこと? それとも『ヘアをメイクする(=ヘアセットのみ)』ということ?」

言葉の解釈がお店と違っていたら、当日「メイクは含まれていませんでした…」なんてことにもなりかねません。

この記事では、そんな「ヘアメイク」という言葉の範囲に関する疑問にハッキリお答えし、予約で失敗しないための具体的な確認方法を詳しく解説します。

結論:「ヘアメイク」は「ヘアセット+メイク」の両方を指すのが基本

まず結論からお伝えすると、プロの世界では「ヘアメイク」は「ヘアセット(髪のスタイリング)」と「メイクアップ(お化粧)」の両方を含む言葉として使うのが一般的です。

「ヘアメイクアップアーティスト」という職業があるように、本来は髪と顔の両方を美しく仕上げる総合的な技術を指します。

なぜ?「ヘアセットのみ?」という疑問が生まれる理由

では、なぜ「ヘアセットのみかも?」という解釈のズレが生まれてしまうのでしょうか。それには、主に3つの理由が考えられます。

1. 言葉の響きと日常での使い方 「ヘアをメイクする」という言葉の響きから、髪の毛をスタイリングすることだけを連想される方は少なくありません。また、普段の会話で「今日のヘアメイク、いい感じ」と言うとき、髪型のことだけを指している場合も多いため、そのイメージが定着していることがあります。

2. お店やサービス形態による違い これが最も大きな理由です。サービスを提供するお店側が「ヘアメイク」をどの範囲で使っているかは様々です。

  • 一般的な美容室の場合 カットやカラーがメインの美容室では、「ヘアセット」や「ヘアアレンジ」はメニューにあっても、「メイク」はサービスとして提供していない、または別料金のオプションとなっていることが多くあります。この場合、お店側は「ヘアメイク=ヘアセット」と認識している可能性があります。
  • 写真館やフォトスタジオの場合 「撮影プラン(ヘアメイク付き)」と書かれている場合も注意が必要です。この「ヘアメイク」が、簡単なヘアセットのみを指し、フルメイクは別途料金が発生するケースも少なくありません。

3. メニュー名の多様化 「ヘアセット」「ヘアアレンジ」「アップスタイル」など、お店によって髪型に関するメニュー名が非常に多様です。そのため、「ヘアメイク」という言葉がどのサービスを指すのか、お客様側では判断がつきにくい状況が生まれています。

【シーン別】もう迷わない!予約時の確認フレーズ集

安心して当日を迎えるために、一番確実なのは「具体的に」「分けて」伝えることです。ここでは、よくあるシーン別の確認フレーズ例をご紹介します。

シーン1:友人の結婚式。行きつけの美容室に予約したい

  • NG例: 「ヘアメイクをお願いします。」 → これだと、ヘアセットのみだと思われる可能性があります。
  • OK例: 「友人の結婚式に出席するのですが、ヘアセットとフルメイクの両方をお願いできますか?」 → このように「ヘアセット」と「フルメイク」と分けて伝えることで、お店側も両方のサービスを提供可能か、料金はそれぞれいくらかを明確に回答できます。

シーン2:娘の卒業式。袴の着付けと合わせて依頼したい

  • NG例: 「卒業式の着付けとヘアメイクをお願いします。」 → メイクが含まれているか不明確です。
  • OK例: 「娘の卒業式で、袴の着付けと、それに合わせたヘアセット、あとフルメイクの3点をお願いしたいのですが、ご料金はそれぞれおいくらになりますか?」 → やってほしいことを具体的に3つ挙げることで、漏れなく依頼内容が伝わります。

シーン3:七五三の記念撮影。写真館のプラン内容を確認したい

  • NG例: 「このプラン、ヘアメイク付きなんですね。」 → 思い込みで判断してしまい、当日慌てる可能性があります。
  • OK例: 「こちらのプラン案内にある『お子様ヘアメイク付き』というのは、ヘアセットとメイクの両方が含まれているという認識で合っていますか?また、母親のヘアセットも追加でお願いできますか?」 → プランに含まれるサービス内容を具体的に確認し、追加したい内容も明確に伝えることが大切です。

まとめ

「ヘアメイク」という言葉はとても便利ですが、時として誤解を生む原因にもなります。大切な日の準備でがっかりしないためには、

  • 「ヘアメイク」という言葉に頼らず、「ヘアセット」と「メイク」に分けて伝える
  • やってほしいことを具体的にリストアップして伝える

この2点を意識するだけで、お店とのすれ違いは格段に減らすことができます。少しの手間で、当日の安心感は大きく変わります。

ご参考になれば幸いです。 最後までお読みいただきありがとうございます。

フラワーデザイナー:Puanela