「七五三の晴れ着は決まったけれど、うちの子、髪がまだ短くて…」 「周りの子みたいに、ふわふわの日本髪は難しいかも…」 「この子の髪の量で、可愛らしい髪型なんてできるのかしら…」
大切なお子様の七五三。とびきり可愛い姿を写真に残してあげたいと思うのは、親として当然の気持ちですよね。でも、お子様の髪の毛がまだ少なかったり、短かったりすると、どんなヘアスタイルができるのか、不安に感じてしまうこともあるかと思います。
でも、ご安心ください。髪の毛が短くても、少なくても、お子様の可愛らしさを最大限に引き出す素敵なヘアアレンジはたくさんあります。
この記事では、そんなお母様、お父様の不安な気持ちに寄り添いながら、
- 「髪が少なくても大丈夫」と思える心の持ち方
- 少ない髪でもボリュームアップして見えるプロの技
- 髪の長さを問わない、とっておきのヘアアレンジ術
- ヘアピースや髪飾りを上手に使うコツ
などを、具体的なお写真の例を交えながら、優しく、そして詳しく解説していきます。この記事を読み終える頃には、きっと「うちの子にこの髪型、似合いそう!」と、七五三当日がもっと楽しみになっているはずです。
1. まず、知っておいてほしいこと。そのままで、十分可愛いんです。
七五三、特に3歳のお子様は、髪の毛の量や長さに個人差が大きい時期です。髪が細くて柔らかかったり、まだ生えそろっていなかったりするのは、ごく自然なこと。周りの子と比べて「うちの子は…」と心配になる必要はまったくありません。
一番大切なのは、お子様が笑顔でその日を過ごせること。そして、その子らしい可愛らしさを引き出してあげることです。これからご紹介する方法は、そんなお子様一人ひとりの個性を活かしながら、晴れの日にふさわしい特別感をプラスするためのアイデアです。
2. 髪が少なくても・短くてもできる!魔法のヘアアレンジ術
それでは、実際に髪の毛が少ない、または短いお子様向けのヘアアレンジの具体的な方法を見ていきましょう。当方が実際に施術したお写真の例をご参考までにそえます。

アイデア①:大きめの「髪飾り」を主役にする
髪の毛が短く、まとめるのが難しい場合に最も効果的で簡単な方法が、華やかな髪飾りを主役にすることです。
- ポイント:
- 無理に髪をアップにしようとせず、左右や後ろで小さくパーツ分けして結びます。そこに、お子様の顔がパッと華やぐような、少し大ぶりの髪飾りを添えてみましょう。
- 髪飾り自体にボリュームがあるので、髪の毛の量が少なくてもまったく気にならなくなります。むしろ、髪飾りが引き立ち、とてもバランス良く見えます。
- どんな髪飾りがいいの?:
- つまみ細工: 和の雰囲気が出て、七五三の着物にぴったりです。
- お花のコサージュ: 洋風の要素も取り入れられ、モダンで可愛らしい印象になります。
- リボン: 大きなリボンは、それだけで存在感抜群です。
- コツ: 髪飾りの位置は、耳の上あたりがおすすめです。お子様の顔周りが明るくなり、写真写りもぐっと良くなります。
アイデア②:「付け毛(ヘアピース)」で自然にボリュームアップ
「やっぱり、少しでもアップスタイルにしてあげたい」そんな願いを叶えてくれるのが、**付け毛(ヘアピース)**です。
- ポイント:
- ③のお写真のように、地毛を小さくお団子にした根元に、カールがついたヘアピースを左右にそっと添えるだけで、驚くほど華やかでボリュームのあるスタイルが完成します。
- 地毛の色に近いヘアピースを選べば、まるで自分の髪の毛のように自然になじみます。
- どんな付け毛があるの?:
- お団子ウィッグ(シュシュタイプ): 地毛で作った小さなお団子にかぶせるだけで、簡単にお団子ヘアが作れます。
- カールタイプのヘアピース: クリップで留めるタイプが多く、好きな場所にボリュームや動きをプラスできます。
- 前髪ウィッグ: 前髪が短い、または薄いお子様向けに、パッチン留めで簡単に装着できるものもあります。
- コツ: 付け毛を固定する際は、しっかりとアメピンなどで留めてあげましょう。お子様が動いても取れにくくなります。
アイデア③:プロの技「けたぼ」で土台から作る本格シニヨン
「本格的な和髪に少しでも近づけたい」という方には、プロも使う**「けたぼ(毛たぼ)」**というヘア用品を使った方法があります。
- ポイント:
- ①のお写真では、この「けたぼ」を土台にして、髪の毛が少なくてもふんわりとした小さめのシニヨン(お団子)を作っています。
- 「けたぼ」は、髪の毛で作られた詰め物のようなもので、これを芯にして地毛を巻き付けることで、少ない髪でもボリュームのあるまとめ髪を作ることができます。
- どうやって使うの?:
- まず、地毛を一つに結びます。
- 結んだ根元に「けたぼ」をUピンなどで固定します。
- 「けたぼ」を隠すように、地毛を表面に広げながらかぶせ、毛先を根元にしまい込み、ピンで固定します。
- どこで手に入る?: 「けたぼ」は、ウィッグ専門店や、大きなドラッグストアのヘアアレンジコーナー、インターネット通販などで手に入ります。
3. もっとある!ショートヘア・ボブヘア向け簡単アレンジ
上記のアイデア以外にも、短い髪のお子様だからこそ可愛いアレンジはたくさんあります。
- サイド編み込み&お花クリップ: サイドの髪を少しだけ編み込んだり、ねじったりして、可愛いお花のピンで留めるだけでも、特別感が出ます。
- ふんわりカチューシャ: 着物に合わせた和柄のカチューシャや、レースのついたカチューシャをつけるのも素敵です。髪全体を無理にいじる必要がないので、お子様の負担も少なくて済みます。
- 前髪アレンジ: 前髪を少しだけカーラーで巻いてあげたり、ポンパドール風にふんわり上げて留めたりするだけでも、顔の印象が変わり、お祝いらしい雰囲気になります。
4. お子様が嫌がらないために。準備と心構え
ヘアアレンジを嫌がるお子様も少なくありません。そんな時は、無理強いせず、親子で楽しく準備できる工夫をしてみましょう。
- 事前に練習する: 当日ぶっつけ本番ではなく、「お姫様ごっこだよ」などと声をかけながら、事前に何度か髪を触らせてもらう練習をしておくと、お子様も慣れてくれます。
- 好きな髪飾りを選ばせる: いくつか候補を見せて、「どれがいい?」とお子様に選んでもらうと、ヘアアレンジへのモチベーションが上がります。
- 短時間で済ませる: 長時間じっとしているのは難しいものです。なるべく手早く、簡単にできるアレンジを選びましょう。
- たくさん褒める: 「わあ、可愛い!お姫様みたい!」と、たくさん褒めてあげてください。お子様の嬉しい気持ちが、最高の笑顔につながります。
5. どうしても不安な時は、プロに相談するのも一つの手
「やっぱり自分では自信がない…」 「一生に一度のことだから、完璧にしてあげたい」
そんな時は、美容院や出張着付けのプロに相談してみましょう。プロのヘアメイクさんは、これまで何人ものお子様の七五三を手がけてきた経験豊富な方ばかりです。
お子様の髪質や量、長さに合わせて、最適なヘアスタイルを提案してくれます。「そうするんだ!!」と知らないような、たくさんの「魔法のテクニック」で、あっという間に素敵な髪型に仕上げてくれるはずです。事前に「髪が少ないのですが、大丈夫でしょうか?」と相談すれば、親身になって応えてくれますよ。
6. まとめ:最高の笑顔が、何よりの髪飾り
七五三の髪型について、様々なアイデアをご紹介してきましたが、いかがでしたでしょうか。 髪が短くても、少なくても、工夫次第でいくらでも可愛く、華やかにしてあげることができます。
そして、何よりも忘れないでほしいのは、主役はお子様自身だということです。どんなに素敵な髪型や着物を着ていても、お子様の表情が曇っていては、もったいないですよね。
「髪の毛、上手にできたね!とっても可愛いよ!」 そんなお母様、お父様の言葉と笑顔が、お子様にとって一番の髪飾りになります。
どうぞ、自信を持って、お子様らしい最高のスタイルで、素敵な七五三の一日をお迎えください。心から応援しております。
ご参考になれば幸いです。最後までおよみいただきありがとうございます。