先日、ご親族様の着付け・ヘアセットのご依頼をいただきました。総勢7名様で、内訳はヘアセット7名、お着付け5名。スタッフを増員し、計3名で対応させていただきました。準備時間は約3時間で、挙式会場のホテルの一室をお仕度の場所としてご提供いただきました。
お客様の声
「大人数にもかかわらず対応していただき、本当にありがとうございました。おかげさまで終始笑顔が絶えない、素晴らしい結婚式になりました!みんなとても喜んでいました。」
今回は、ご新婦様が手配を一手に引き受けられており、私たちも安心してスムーズにお仕度を進めることができました。その準備中の会話で、こんな話題が出ました。
「挙式先のホテルの美容室に依頼するより、半額以下で済んで助かりました。」
このお言葉を受け、親族の着付け・ヘアセット代は誰が負担するのが適切なのか、また、式場の美容室に依頼するのと外部業者を利用するのとでは、どれくらい費用に差が出るのかを深掘りしてみました。
ホテルの美容室に依頼する際のメリットとデメリット
結婚式場の美容部門の料金設定はさまざまですが、一般的な相場としては以下のようになります。
- 着付け代:1万〜2万円
- ヘアセット代:5,000円〜1万円
これらの費用は、
- 式場の立地やホテルの知名度
- 持ち込み料金の有無
- 依頼範囲(着付けのみ、ヘアセット込み、メイク込みなど)
によって大きく変動します。
ホテル美容室の利点
- 何より信頼感
- 挙式進行に配慮されたサービスを受けられる
- 割引プランが設定されている場合がある
注意点
- 割引プランがない場合、外注より高額になる可能性がある
- 外注業者の持ち込みに追加料金が発生する場合がある
- 持ち込み料金を考慮しても、外注のほうが節約できるケースもある
今回のご依頼では、事前にご新婦様が持ち込み費用や特別料金の加算がないことを確認くださいました。
さらに、当日までのメールでのやり取りが重要な役割を果たしました。わずか数通のやり取りでしたが、お仕度人数や着付け内容、ヘアセットの希望を画像で事前に共有していただいたこと、そして「親族顔合わせの何時までに仕上げてほしい」という具体的なご要望があったことで、スムーズに準備が進みました。
また、お仕度場所が直前まで確定しない状況だったにもかかわらず、お待ち合わせ場所などを事前に教示いただいたことで、当日の対応がよりスムーズになりました。
親族の着付け・ヘアセット代は誰が負担する?
「親族の着付けやヘアセット代は新郎新婦が負担するべき?」という疑問は、多くの方が抱くポイントです。
結論として、正解はございません。
一般的なケースとしては、
- 新郎新婦が親族の分を全額負担する
- 両家の親族分はそれぞれの家族が負担する
- 各自で負担する
など、ご家族様ごとのルールやお考え方によって異なります。
負担の決め方のポイント
- ご祝儀とのバランス:親族からのご祝儀は一般的に夫婦で10万円程度が相場ですが、これを基準に負担を決める必要はありません。
- お車代の有無:遠方の親族には、お車代を事前にお渡しすることも一般的です。
- 家庭ごとのルールを尊重:両家でルールを統一する必要はなく、それぞれの方針で決めるのがよいでしょう。
- 伝え方に配慮する:「平服でお越しください」と案内することで、着付けが必要かどうかの判断を相手に委ねるのも一つの方法です。
「平服でお越しください」の実例
当方事で恐縮ですが、ご参考になればと綴ります。当方入籍12年後に両家の両親ときょうだい、その子供たちを招き、いわゆる親族のみの小さい挙式、披露宴を行いました。8月盛夏です。既に当方38歳、我が子4人と一緒での挙式でしたので、今更感もあったのですが、親孝行、お子達孝行、配偶者孝行もあり、えいやっと行いました。一般的な挙式披露宴とは状況が異なる例で恐縮ですが、そのような背景もあり、その際に親族には『平服でお越しください』と事前に案内し周知しました。招かれる側も色々と気を揉むものです。特に当方の実家は古き慣習に重きを置く気配もある土地柄もあり、事前に徹底周知したことで、招く側招かれる側ともに良い形に落ち着いたと感じています。すみません拙いですがご参考までに。
結論として、正解はございません。
結婚式での親族の着付け・ヘアセット代の負担については、明確なルールはございません。負担の仕方を決める際は、
- 各家庭の考え方を尊重する
- 事前にトラブルを避けるため、方針を決めておく
- 予算に応じて外部業者や式場の美容室を比較する
大きくは、このようなことが大切です。
事前の準備が少々手間に感じるかもしれませんが、これを機にご家族様のきずなが深まる事になる要素も多分にございます。ぜひ、納得のいく形でご準備を進められてくださいね。
ご参考になれば幸いです。
最後までお読みいただきありがとうございます。