着物の袖丈と長襦袢の袖丈が合わない?簡単にできる対策5選!
せっかくの着物姿、袖丈が合わないと気になりますよね。
「長襦袢が着物の袖から飛び出す」「逆に短すぎて違和感がある」…そんなお声をいただくこと、実は多いのです。
通常、長襦袢の裄丈や袖丈は、着物と同寸、もしくは着物よりもマイナス2分(約0.75cm)が目安とされています。これは、
✅ 袖底が着物に触れて、襦袢の振り部分が着物から出にくくなる
✅ 着物の内側に収まりやすくなる
といった理由からですが、譲り受けた着物に既製品の長襦袢を合わせると、意図しないところから長襦袢が見えてしまうことがあります。
また、体型によってもフィット感が異なるため、「長すぎる」「短すぎる」問題が起こることも…。
でも大丈夫です。どうかご安心くださいませ。本日は、そんな悩ましさを解決する簡単にできる対策5選をご紹介します。
すぐに試せる方法ばかりなので、何かの際にはご参考にされてください。
事前に確認すべきポイント
- レンタル着物の場合:行ってよいか事前にレンタル先へ確認されることをお勧めします。
- 夏着物や薄手の着物の場合:対策によっては透けて見えてしまうこともあるためご注意下さい。
すぐにできる対策
① 袖の振りを縫う
最も簡単な方法は、着物の袖の振り部分を内側で1箇所縫い留めることです。
- 糸の長さに少しゆるみをつけて少しゆるみを持たせながら縫うことで、自然な仕上がりになります。
② 袖の内側から安全ピンで止める
着用後、長襦袢の内側から着物の裏地に袖を安全ピンで留める方法もあります。
- できれば人に手伝ってもらい、糸で仮止めするのも良いでしょう。
- 着脱時には安全ピンを外すか、着物と襦袢を一緒に脱ぐと安心です。
③ 襦袢の振りを折る
長襦袢の振り部分を三角に内側へ折り、縫い留めたり、安全ピンで固定する方法もあります。
④ アメピン(ヘアピン)で固定
ヘアピン(アメリカンピン)を使って、袖の振りを目立たないように固定することも可能です。
- 袷の着物なら、表地と裏地の縫い目の間に挟むとほぼ見えなくなります。
- 注意:ピンが錆びていると着物を汚してしまうため、使用前にご確認をお願いいたします。
⑤ 布用両面テープを使う
一時的な対策として、布用の両面テープで固定する方法もあります。
- 注意:帰宅後すぐに剥がさないと、着物や長襦袢に粘着が残る可能性があるのでご注意を。
長襦袢の役割とは?
長襦袢は、肌襦袢の上に着るインナーとしての役割を果たします。
- 汗や汚れから着物を守る
- 着物の動きをスムーズにする
- 保温性を高める
- 袖口や振りから見える色柄が、さりげない美的和装ポイントに!
些細な対策でも
ご自身の身体にあった最適なサイズのご用意が望ましいのですが、そうは言いましても、なかなか難しい事かと存じます。些細な事でもとっさにとれる対策を知っている事で、お着物の装い美しく、ご不安なくお着物姿でお出かけできるよう、いくつか対策をご提案いたしました。
ご参考になれば幸いです。
最後までお読みいただきありがとうございます。