3歳七五三『草履は履きません。』

3歳七五三『草履は履きません。』

『草履を履かない』という選択肢、ございます。

和装のお履き物といえば、お着物に草履が定番。しかしながら、お子様にとっては必ずしも快適とは限りません。今回は、『草履を履かない』という選択肢についてご恐れながらご提案させていただきます。

お客様の声から気づいたこと

あるお客様から、こんなお話を伺いました。

『草履は履かないです。普段履いているスニーカーでお詣りします。上の子の時も予想より早く不機嫌になってしまって・・・草履から普段の靴に変えたら凄く機嫌よくなったので。やっぱり動きづらかったようで、ずっと不機嫌だったのです。』

こちらのお言葉をお伝えいただきました際、そうか、そうですよね、ありですよね!!と、まるで道が一気に開けた気持ちになりました。 大人でも、例えが成人式であれば、『やはり最後まで娘を悩ませていたのは草履でした。』というお声をいただくこともございます。当方であれば、育児真っ只中、お子の入学、卒業式出席の際は、お着物姿に校門前まで普段のスニーカーで行き、校門付近で草履に履き替えて持参のサブバックにスニーカーを入れて式典参加というような行いが多いです。

予想以上にお子様のご機嫌が早々に悪くなり・・・・という事態も多いようです。回避できない場合もございますが、それがもしも足元に少し要因があるならば、可能であれば回避したく、七五三時のお履き物の選択肢の一つとしてご提案させていただきます。

草履風スリッポンという選択肢

この子のおばあちゃんが作ってくれました。

近頃はこのようなお品:草履風スリッポンがあるのですね!!

おそらくWEB検索されればハンドメイド品から既成品まで数多く出品されているお履き物です。主に3歳七五三用として販売されています。手作りであれば、お身内の方が贈り物として、おばあ様であったり、お母さまであったり、百均ショップで材料をそろえられて市販のスリッポン靴をお草履風にされて七五三にそなえられるという事も多いようです。

草履の準備と実際の負担

七五三時のお履き物は、お草履をご用意される事が多いですし、レンタル品であればフルセットの中に草履も含まれております。自ずとお履き物第一候補は「草履」になるかと存じます。お草履が抜けづらいように、歩きやすいようにゴム製の添え物:かかと留めゴムがあるお草履もあり、お子さまのお祝いの日に過ごしやすい設計が施されているものも多うございます。或いは保護者様が別途お草履対策便利グッズをご用意されている事もございます。七五三準備を万全にされている保護者様の姿勢に本当に敬意です。

さりとて、室内での練習では問題なくても、実際に外で歩くと急に不機嫌になってしまうお子様も少なくありません。実は、その原因が「履き物」だったというケースも多くございます。

お客様の体験談

お子様の履き物が、当日の快適さに大きく影響することが分かるエピソードを2つご紹介します。

① お着物は裸足で!

『最初お伝えしていた以上に大変な状況になってしまい、ご迷惑をおかけしましたm(__)m

結果的には素敵な写真を撮ることができました!

足袋履かずに裸足(最後まで裸足のままでしたが笑)という、前代未聞の着付け(笑)になってしまいましたが、その後少し直させてくれて、ちょっとはましな状態で撮ることができました。』

② 逆にまんざらでもない様子でした

『草履を履いてほしい気持ちもありましたが、二人とも終始楽しそうで飛んだら跳ねたり走り回ったり…でした。着崩れることもなく、お家まで綺麗に着て帰ることができました。二男は着替えでは少し嫌がっていましたが、日中は嫌がって脱ぎたがることもなく、逆にまんざらでもない様子でした。』

「予想以上に早く機嫌が悪くなった…」という事態は避けたい!!

七五三当日は、主役のお子様のご機嫌が何より大切です。そのため、

  • お子様が履き慣れた靴で移動し、撮影時に草履に履き替える
  • 好物のお菓子や飲み物を用意する
  • 無理に草履を履かせず、別の選択肢を検討する

といった工夫が有効かもしれないことを併せてご提案いたします。

お仕度を終えられて外出される際、保護者様がお子様のお草履をもたれ、撮影時にお子様にお履かせになる事も多いようです。撮影直前までお子様は普段の履きなれた靴で行動されます。主役のお子様のご機嫌は最優先にしたく、いつも以上にご自身に怒らない、注意しないと心に留め置いて接してらっしゃる親御様のお気持ち、お仕度途中、本当にひしひしと伝わってまいります。ご両親さまで手荷物の中身にお子さま好物のお菓子や飲み物、普段なかなかお与えにならないお菓子類などもご用意されて万全の準備をされている親御様のお気も日に全力で寄り添いたく、お子さまのご機嫌最優先にお仕度お手伝いさせていただいております。

予想以上にお子様のご機嫌が早々に悪くなり・・・・という事態も多いようです。回避できない場合もございますが、それがもしも足元に少し要因があるならば、可能であれば回避したく、七五三時のお履き物の選択肢の一つとしてご提案させていただきました。

ご参考になれば幸いです。

最後までおよみいただきありがとうございます。