今回母の着物を借りるのですが、訪問着ではなく色留袖でした。七五三には格が高すぎて合わないという意見がネットに載っていて少し不安になってしまったのですが、七五三に色留袖を着られる方もいるのでしょうか。
とある日のご依頼主様から
一つ紋で、比翼仕立てではない色留袖であれば、十分に七五三でもお召しになって大丈夫です。
格の事をご存じだったのかどうかは確認できておりませんが、七五三に色留袖お仕度、今までにございました。ご存じの方であって、あえて控えられる方や、あえてお召しになる方もございます。
WEBであがっているように、格式が高すぎるため、お子様が主役の行事関連には向かないと考えられがちの色留袖ですが、一つ紋で、比翼仕立てではない色留袖であれば、十分に七五三でもお召しになって大丈夫です。
留袖=格が高い というイメージが根強いのも本当で、実際その通りです。
お問い合わせ下さるように、『留袖=格が高い』というイメージが根強いのも本当で、実際その通りです。
お客様から七五三に色留袖をお召しになることを事前にお申し出くださったにも関わらず、当方からNGをご連絡しないのは、着付ける側の人間なのに、不親切だと捉える方も一定数いらっしゃるだろうなと考えます。
ただ、呉服屋さん、着付け師、歌舞伎座の御贔屓筋のような方々、などといったお着物に詳しい方々の中でも、お子様が主役の行事に色留袖という装いの可否は、世間一般的には意見がわかれる内容です。
お子様の成長をお祝いする行事を大切におもっていらっしゃるからこそのお着物=色留袖だとも考えます。
すみません、ここからは当方の私見です。
七五三のお祝いはご家庭によってそれぞれで、こうしなければならない決まりもございません。ご家族様ごとのお祝いです。装いについて、他人の方でわざわざ指摘される方はごく稀にいらっしゃいますが、まず滅多にいらっしゃいません。
お子様の為にお着物をおめしになろうというお気持ちだけでも、大変すばらしいことです。もっと言えば、確かに七五三はお子様主役なのですが、お父様お母様にもスポットライトがあたって、それまでの育児歴を賞賛されてもよい行事だと考えます。お子様の成長をお祝いする行事を大切におもっていらっしゃるからこそのお着物=色留袖だとも考えます。
七五三に色留袖をお召しになる際は、訪問着風を意識してお着付けします。
当方ができる事は、七五三に色留袖をお召しになる際は、訪問着風を意識してお着付けします。例えば、お手持ちのお着物内容が、帯締めや帯揚げなど、白色でないと、より訪問着風にうつります。
実際にお召しになる方のお気持ちが大切です。
そうは言いましても、やっぱり心のどこかでもやもやっとするという際は、実際にお召しになる方のお気持ちが大切ですから、訪問着レンタルなどご提案いたします。
思い出深い七五三詣りとなりますように。
ご参考になれば幸いです。
最後までお読みいただきありがとうございます。
