草履の鼻緒がきつい!!

草履の鼻緒がきつい!!

せっかくのお着物でのお出かけ時『草履がきつくて痛くて辛すぎる!!』という事にならない為にお伝えしたい事がございます。まずご自身にとって履き心地の感触が優しいものを選ばれて下さい。これ肝要です。可能であれば専門店でしっかりと鼻緒調節して頂きましょう。そして正しくお草履を履かれる事をお心がけくださいませ。

そうは言いましても、具体的にどんな事に留意すればよいのか気になりますよね。では、と、毎度の当方失敗談を添えて、全力で対策を考えてみました。

失敗談3例

  • 実家にあった、恐らく身内の誰かが所有していた古い草履_きついけれど、こんなものだろうと頑張って履く。そのうち足のむくみもあって、痛みで足元がやけに気になるお出かけに。こんなものではありませんでした。
  • レンタル草履_レンタル品が届いた際に、試し履きしてみると、スムーズな履き心地。これは良かったといざ出かけてみると、スムーズな履き心地から”緩くないですか?コレ?“という具合へ。家に帰る頃、その緩さゆえに足先に負担がかかって、これまた足元が気になるお出かけに。巻き爪、悪化しました。
  • WEBで購入した中古美品な草履_”〇〇織”という高級感と中古美品な価格に惹かれて買う。試し履き時点で痛い。でも慣れるだろうと数回履いて出かける。全く慣れない。緩まない。履くたびに心底痛くて、これはご縁がないなとお蔵入り。

失敗から学んだ対策3point

1. 細身&革鼻緒を避ける

  • 細身の鼻緒を避ける_鼻緒が細いと足への食い込み具合も大きく、その個所が痛くなりやすいです。ある程度太さがあった方が分散される分、履き心地が楽になります。
  • 革鼻緒を避ける_鼻緒の素材が革のようなものであると、長期保管により素材が硬化する可能性があります。この場合、専門店に持ち込んで鼻緒調節されても、やはり履くと痛みがあるままという場合もあります。

2. 選ぶ際に鼻緒の裏地を触って確認する

  • これで大丈夫かな??という時は、可能であれば花緒の裏地を触ってみて下さい。柔らかい、硬いの判断は人それぞれでしょうが、ご自身の感覚で判断されて大丈夫です。感触が宜しければ、それは足当たりも良い花緒です。

3. 市販の対策グッズを活用する

  • 伸縮性のあるストレッチ素材の足袋をはく_伸縮性の無い足袋でつま先が圧迫され、爪の付け根に負担がかかる事を避けられます。
  • 鼻緒部分をカバーする

①シューケアー用品:トングカバーを使う_素材もサイズも多数展開されています。お手持ちのお草履の鼻緒に合う物、きっと見つかります。


②保護パット:絆創膏を使う。おススメはジョンソン&ジョンソンの「マメ・靴擦れブロック」です。絆創膏より剥がれ難くくて、しっかりガード効果があります。

失敗から学んだ対策を更に深堀

  • WEBで探すときは『痛くない』などのキーワードで検索して探している。
  • 礼装用で長期保管多そうな草履は専門店で購入している。
  • 移動は草履ではなくスニーカーなどのフラットシューズで移動する。会場に着く前にさくっと履き替える。

気持ちよいお出かけの為に、人に優しくなさるように、ご自分の足元を大切にされてください。慣れないお草履でも、快適なお出かけとなります。

ご参考になれば幸いです。

最後までおよみいただきありがとうございます。