『結婚式に振袖は大丈夫なんでしょうか?』

『結婚式に振袖は大丈夫なんでしょうか?マナー本とか読んだら、なんだか心配になってきて。大切な式で、マナー違反や非常識なことは避けたいです。』

このようなご相談を頂く事があります。ご安心ください。

振袖は、未婚女性が結婚式へ出席するにあたって間違いない装いです。結婚式で振袖を着ることも、どんな色の振袖であるかも基本的に問題ありません。

最重要point】花嫁さんとご親族のご意向を可能な限り確認することだけを心がけましょう!!

よくご相談いただく質問下記4点書き連ねてみました。

  • 花嫁より派手になる、目立つ?

→ ゲスト、めだちません。花嫁さんがお色直しで振袖を着用することもあるので、お色味など、かぶってはいけないと振袖を着て良いか気にされる方もあるでしょう。ゲスト側として、TPOや自分の立場、花嫁ほかご親族のご意向に留意して選びさえすれば、振袖を着用されることも、概ねどんなお色味でも問題ありません。仮に花嫁さんがお色直しで「引き振袖」ではなく、「普通の振袖」を着ることがあっても、懐剣や抱え帯などで「花嫁らしいお支度」をなさいます。ご安心ください、ゲスト、めだちません。

  • 年齢的にどうなのか?

→ 年齢によって「成人式の時に着た振袖ではちょっと恥ずかしい」と思われる方もいらっしゃるでしょう。ただ、周囲はそこまで気にしないと思いますし、結婚式場ということを考えれば多少華やかな振袖でも問題ありません。そうは言っても、気がかりな方もいらっしゃるでしょう。恐れながら下記2点ご提案致します。

  1. 成人式のコーディネートそのままよりも、小物(帯揚げ・帯締め・伊達襟)の色を変えるなど、落ち着いた「大人の振袖コーデ」をご提案致します。
  2. 未婚で活躍する女性が多い昨今、30代・40代で振袖が派手に思えてきた時には、「訪問着」を結婚式に着用する和服の第一候補としてご提案致します。
  • 教会での挙式だったら場違い?

→ 教会での挙式でも、新婦の母親が黒留袖を着ることはあります。決して場違いではありません。振袖の一つの魅力ですが、「振袖に対する世間の許容範囲は広い!」事が挙げられます。厳かなお式でも、レストランウェディングのようなカジュアル化したお式でも、振袖は程よく調和し周囲からさほど違和感を持たれません。

  • 新郎新婦の許可を取った方がいい?

→結婚式で着物を着用する時、大切な事は「参加する結婚式の雰囲気に調和するのか」「主催者が着物着用を喜んでくれるか」です。結婚式の主役である新郎新婦とそのご家族、なにより新婦のご意向にそった和装・洋装をすることが大切です。参加者にそこまでのドレスアップが求められないアットホームな雰囲気の式であれば、花嫁を引き立てられるぐらいに少し控えめな装いをするということが大切でしょう。

当方の勝手な呟きとなりますが、振袖など、和装で結婚式に参加することは、新郎新婦やそのご親族に対して心からのお祝いの気持ちを示すことだと考えます。昨今の和装仕度にはお金も時間も手間もかかります。そんな背景を知っている方は「わざわざ結婚式のために振袖を着てくれてありがとう」という気持ちになられる方が多いのではないでしょうか。

振袖は、未婚女性が結婚式へ出席するにあたって間違いない装いです。

花嫁さんとご親族のご意向を可能な限り確認されることに留意されて、ご自分の結婚式参列コーデをたのしまれてくださいね。

ご参考になれば幸いです。

最後までおよみいただきありがとうございます。