お茶席での着物について質問です。初釜にはどんな着物が良いですか?

『お茶席での着物について質問です。初釜にはどんな着物が良いですか?』

事前に、お教室の先生や先輩方にお伺いをたてられる事をご提案致します。

ご面倒に感じられるかもしれませんが、例えば小紋は普段着なのでNGとされるなど、先生のお着物へのお考えも様々な事があります。事前にお着物を見て頂くなど、それとなくお伺いをたてられた方が心配事なくお茶席に臨めます。何より楽しめます。

お着物や茶道上級者の方であれば、訪問着など、柄のあるお着物の場合は、道具の柄や床の花と重ならないように気を配られ、その席の格、趣旨、連客に合わせ、お茶席の雰囲気に調和するような装いを心がけられるでしょう。

でも、それは初心者にはいささか難しい事です。

裏千家茶道を学んだ事があります。ご自宅でお教室を開かれている先生のもとでお世話になりました。普段のお稽古時は、先生も先輩方もお小言を仰らず、和気あいあいとしたものでしたが、初釜となると準備段階から空気感が違ったことを覚えています。人生初の初釜に臨んだときは、本当に緊張の面持ちでした。だから、初心者の方でどんな着物の装いがふさわしいかご不安になるお気持ちお察しいたします。

一般的に初釜には、準礼装以上の着物に格調高い柄の袋帯を合わせる装いが適しているようです。

無難な具体例としては訪問着、無地に縫い紋の着物などですね。控え目で季節感のある訪問着や、色無地であれば、季節感のある帯が望ましいのかもしれません。

では格調高い紬は?江戸小紋は?とお着物の準備に不安になられたら、さくっと先生にお伺いを立てられて解決されることをお勧めします。

これは茶道を学んだ経験からの、個人的な想いなのですが、しっかりと茶道を学ばれ、着物をよくお召しになる方ほど他人様の着物coordinateに口を挟まれない傾向にあるようです。

お着付けさせて頂く側としては、お茶席でのお着物お仕度と伺えば色々と留意してお手伝いさせていただきます。

初釜では、正座から立ちあがり再び座る、という動作や、胸元にいれた懐紙を頻繁に出し入れされることなどが多いため、着姿が崩れやすいです。

長時間のお茶席に耐え、朝と変わらない着姿を目指します。

お振袖をお召しになる方には、狭いお茶室では壁に帯がぶつかる可能性もある為、コンパクトなアレンジにまとめるなど、ご相談させていただきながらお仕度のお手伝いさせていただきます。

初釜などのお茶事は、先生ほか、招いて下さる側が時間と労力をかけて準備されるお茶事です。招かれる方は、そのお気持ちに応えられるよう、きちんとした装いで礼を尽くしたいものですよね。 

ご参考になれば幸いです。

最後までお読みいただき、ありがとうございます。